●:高校時代、バンドとしての活動が出来なかったと言っていましたが、その後はどうしようと考えていましたか?例えば、学校卒業後の進路とか。
高谷:卒業後は音楽の専門学校へ行きたかったんですよ。親と進路の話しで色々もめたりしました。両親の希望としては4年生の大学へ進学することで、最終的には専門学校を諦めて大学へ進みました。
●:それはどうやって踏ん切りをつけられたのですか?後悔などはしなかった?
高谷:後悔はなかったですね。逆に大学に通っても音楽は出来るし。大学にはサークルがあるし、そこには軽音サークルも沢山あったので。
●:サークルだと色んな楽器や、様々なジャンルの音楽やっている人がいるわけじゃないですか?すごく影響とか受けると思うのですが、そこでは新しいバンドは見つかりましたか?
高谷:僕が入った大学のサークルには、ちょっとしたシステムみたいなのがあって、みんなに公平に機会がうまれるように、どのパートを希望するかによってミーティングでお前とお前が組めとかって決めるんですよ。好みもあるけどそれとはまた別で、少し強制的みたいな部分もありましたが、周りは友達なので組んだバンドが好きではないジャンルだからといって辞めたいとかいうのはありませんでしたね。
●:そこでまた色んな音楽を吸収されたと思いますが、基本的にはDREAMS COME TRUEのような音楽が主体で、他のジャンルには寄り道とかしませんでした?
高谷:ないかな。そこから沢山の音楽を聴くようにはなったけど、LINDBERGやDREAMS COME TRUEみたいに、あれほど没頭するものはなかったですね。多分、純粋にファンだったのだと思います。ただ本当に好きで、そこに近づきたいみたいな感じ。大学に入って色々なジャンルの音楽を聴くようになったとはいえ、同じ志を目指す者の中では、圧倒的に音楽を聴いていなかったほうだと思います。例えば、酒の席とかで、音楽の話が出るわけですよ。そうすると、「あの音楽知ってる?」とか、「あの頃のオリジナル・メンバーがいいよね?」とかっていう話になっても全然分からなくて。
●:そういうのって、色んな人の話を聞いて、多くの雑誌を読みCDも聴いてってしないと、なかなか難しいですよね。
高谷:難しいですよね。でも、他の人に比べて僕の許容量が少なかったって部分もありますね。あのバンドは何年に結成してとか、2番目のギタリストは何年に加入してとかってね。そこまでいくと評論家じゃんっとかって思ったりしますけどね(笑)僕の周りにはそういう奴ばっかりで、そこまで詳しくならなきゃいけないのか?って思ったりしていました。なるべく沢山の音楽を聴くようにはしてましたけどね。
●:大学在学中には、バンドは組めましたか?
高谷:サークル内で沢山組みましたよ。幸いみんなが良くしてくれて、どんどんベースを弾いて欲しいって言われるようになって。その頃は僕の人生の中でかなり華やいだ時期で(笑)大学生同士での軽音の連盟みたいなのがあって、「あの大学にはとんでもないベーシストがいる」とか噂になって、知らない人に「高谷さんですよね?」って聞かれたり(笑)
●:他の大学にまで自分の名前が知られるなんて、とてもいい感じの話しですね。
高谷:嬉しかったですよ。他の大学の学祭などにも声をかけてもらったり、サポートで入ったり。サークルの部長もやらせてもらったりと。他の大学のサークルとの連盟で年に一回、発表会みたいなのがあるんですね。発表会なんだけど順位がつくんですよ。先輩とかがみんなの演奏を聴いてどれが一番良いかを選んで、そこでも優勝出来たりしましたね。
●:その在学中に組んでいたバンドは続けようとは思わなかった?
高谷:そうですね。やっぱりサークルだから、どういう気持ちでいるのかはみんなバラバラで、在学中の思い出作りだって人もいれば、本気で音楽をやっていきたいっていう人もいましたから。その温度差で話し合いすることもありましたね。でも、そのあたりは当人次第ですからね。
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